歯があるかぎり、歯周病から、フリーになることはありません。プラークコントロール、バイオフイルムの管理は、いろいろな方法が開発され、また個々人によって条件もさまざまなので、その方にあったやり方を学習する必要があります。これが治療の第一歩となります。
歯周病によってなくした骨を少しでも復活させる積極的な外科処置、動いていた歯の動きを規制し、歯列全体として安定なかみあわせをつくる必要があります。
歯の喪失原因の4割が歯周病です。簡単に言えば、放置がすべての原因と言えるでしょう。
歯周炎の治療方法
■初中期程度の歯周炎はレーザー治療を実践しています
ポケットの深さが4~6ミリで、症状がほとんどない方の場合であれば、だいたい次のような手順で治療を進めていきます。
- ・半導体レーザーによる消毒
- ・ブラッシング指導とマウスクリーンコンフォート
- ・再評価を行い、必要であればくりかえす
■重度の歯周炎に対しては以下のような治療を行なっています
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・リグロスを使った歯肉粘膜掻爬術(FOP)
- 吸収された骨の欠損部位にリグロスをいれる。骨、歯周組織の再生をめざす。当クリニックでは、さらに治癒を促進するために、患者さんの採血液からPRP(血小板だけを濃縮したもの)をつくり、同時に手術部位にいれています。
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・TCP(合成代用骨)や膜(メンブレン)を使った歯肉粘膜掻爬術(FOP)
- 骨を積極的に造成し、堅固な歯周組織をつくることをまざす。PRPは必須でしょう。
■歯周病の歯の補綴治療の大切さ
歯周病がコントロールされていても、かめない歯であれば全く意味はありません。
かむ力の軽減をはかりながら、かめるように冠(補綴治療)などをいれていく必要があります。
- 1.歯を連結し、かむ力の軽減をはかる連結方法は、連続冠にする方法や、セラミックでの固定があります
- 2.欠損歯は、できるだけブリッジにぜす、インプラントを活用する
インプラントは骨と直接結合して全く動かない。少し動揺のある歯とインプラントが連結冠などで固定されると、
全体が堅固な構造になり、結果として、残した歯の余命を延ばすことができます。 - 3.残った歯の支持強度を高めるため、歯周病によって骨がなくなってしまった部位に骨移植をおこなう。
ある程度、歯周病がコントロールされたら、失った骨を復活させる治療も必要と考えます。
レーザー治療
■ペリオウエーブ
ペリオウエーブ
歯周ポケット内の病原菌の細胞を破壊して健康な歯周組織を回復します。抗生物質を使わないので耐性菌が作られません。
また副作用もありません。ほとんど痛みも無く、熱さもありません。
■アイレーズiLase
腫れている歯肉粘膜のポケットの上皮を1ミリ程度焼き、炎症の拡大をおさえます。表面麻酔をしてから行います。
歯周病治療に関するご質問
- 歯周炎の外科手術というのは、どういう治療法ですか?
手術に不安を感じられる方は、静脈鎮静法を行っていただけると良いと思います。
剥離などというと大変恐そうなイメ-ジですが実際の手術は痛そう怖そうというよりも細かい手術といった感じになります。術後もわずかな腫れはありますが、強い痛みはないと思います。
FOPには、二つの目的があります。
- ・ ポケットを作る病的な汚い肉芽組織や、深い場所に付いている歯石をとる事。
- ・ 炎症によって破壊された骨を再生させるための手術です。
骨欠損部位に骨移植をしたり、TCP(カルシュウム塩): 骨の代用として広く使われているなどを入れます。さらに、それだけでは術後、歯肉が入り込んでくるため、入り込まないように膜(メンブレン)を被せます。こうすることによって膜の下で、骨が再生するのです。
最近リグロスがアメリカで開発され、ようやく日本でも認可(2017年)されました。歯周組織の再生を可能にする薬剤です。
FOPが順調に治癒し、患者さんのプラ-クコントロ-ルも良くなって、ちゃんとしたクラウンなりブリッジが入りますと、患者さんの多くは、「しっかり咬めるようになった」と言ってくれます。
■問題点
・歯肉が退縮し、生きている歯では冷たいものが強烈にしみるという知覚過敏がおこることがあります。知覚過敏があると、誰でも歯をみがくのがいやになります。プラ-クコントロ-ルができないのでは、何のために歯周炎の手術をしたか意味がありません。
そのような症状がでた時は、歯の神経を取り、積極的にプラ-クコントロ-ルができるようにします。
・歯と歯の隙間が大きくなる。腫れていた歯肉が、手術によって、引き締まった健康な歯肉になれば、腫れがおさまるわけですから、その分すきまができることになり、このことは健康な歯肉になった証といえます。しかし、患者様によっては、そのことを必要以上に気にする方もいらっしゃいます。
あまりに美的でないと感じる場合は歯肉の移植を行ない、退縮した歯肉を引き上げる場合もあります。また、セラミックを使って、うまく見栄えを修正することもできます。
治療回数の目安
歯周病治療は症状によって異なりますが、一週間に一度の通院で回数は3回が平均的な治療回数です。
尚、レーザー治療は適応と判断される場合のみとなります。
治療費(歯周病レーザー治療)
2種のレーザー (ぺリオウェイブ/iLASE) | 3,300円(税込み) |
リグロスを使った歯肉粘膜掻爬術 (FOP) [ PRPを含む。3歯まで適応 ] | 165,000円(税込み) |
TCP (合成代用骨) や膜 (メンブレン) を使った歯肉粘膜掻爬術 (FOP) [ PRPを含む。3歯まで適応 ] |
165,000円(税込み) |
静脈鎮静法 | 11,000円(税込み) |
アクセス
〒108-0071 港区白金台5-15-2 1F
TEL:03-6277-3050
院長 増田信義
保険医療機関
※駐車場あります
・東京メトロ 南北線・都営三田線「白金台駅」より徒歩約3分
・JR山の手線「目黒駅」より徒歩約12分
診 療 時 間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:30~13:00 | remove | remove | |||||
14:30~18:30 | remove | ▲ | remove | ||||
▲土曜日は17:00まで。 休診日:水曜、日曜、祝日 |
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※土曜日午後の診療は、14:30~17:00までとなります。
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